契約者とは、契約の形をとる取引において事業者や保険会社のもう一方の当事者を指します。
日常の買い物・自動車・不動産などの売買契約、住宅・マンション・工場・店舗などの賃貸契約、自動車・産業機械・医療機器・技術進歩の早いコンピュータなどのリース契約、携帯電話・ケーブルテレビなどの通信サービス利用契約、電力会社との需給契約、ガス会社との使用契約など、私たちの生活全てが契約で成り立っているといっても過言ではありません。
日常の買い物も契約の成立と対象物の引渡し・代金支払が同時に行われる現実売買契約であり、スーパーなどと消費者が同時にその債権(債務)を履行する契約です。また公共交通機関を利用する際は運送事業者との間に運送約款で定められる旅客運送契約を結んでいます。
契約者である乗客は目的地まで乗車する権利を乗車券・乗船券など購入するという代価の支払いで獲得し、運送事業者は契約者をその目的地に運ぶ義務を負いそれを履行します。無記名の乗車券や乗船券などは運送を請求する債権を有していることを証明する有価証券ですが、自らが契約者となり有価証券を有して交通機関を利用していると認識している人は殆どいないと思います。
一般的な契約に対するイメージは契約書に署名・捺印して成立するものですが、書面によらない契約は日常生活のありとあらゆる場面に存在しています。なお書面による契約のうち代表的なものとされる保険の契約において、契約者は契約の規定に基づいて契約内容(保険金の受取人変更や住所変更)などの変更請求権を有し保険料を支払う義務を負います。
生命保険では契約者が変更請求権を有するとされますが契約者が単独で変更できる内容と、契約者の変更のようにその変更に関しては被保険者と保険会社の同意が必要とされるもの、或いは契約者の死亡による変更では被保険者と相続人と保険会社の同意が必要となるものなどがあります。
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