では、比較してみましょう。なぜ、更新型と全期型があるという説明を聞いたことのある人のほうが少ないのでしょうか?
理由は簡単です。売りやすいからです。先に述べたように、日本人は保険を解約した時に、解約返戻金があるかどうかを、案外気にします。掛け捨ては損だと思っている人が多いのです。
掛け捨てである定期保険の保険料は少なければ少ないほど得をしたような錯覚をおこしているのです。そのため、営業は保険料の安い更新型を売りたがるのです。
更新時にどのぐらい保険料があがるか、説明を受けたという人はなかなかいません。そのわりに、病気になっても同じ条件で更新出来ますという、プラスになる情報はちゃんと聞いていたりします。途中で見直しが必要ですしね・・・なんて都合のよい解釈でまるでお客様の立場に立ったかのような説明をする営業も数多く存在します。
比べて、全期型は一見保険料が高く見えます。これは、30歳から60歳までの保険料を平均化しているためで、30歳の頃には、60歳の頃の保険料の一部を上乗せして払う仕組みだからです。
全期型の場合は途中でこれが逆転し保険期間の後半に入ると、それまで余分に払っていた保険料を切り崩して、月々の保険料ではまかなえない分に充当していく仕組みです。そのため、掛け捨ての定期保険とはいうものの、若いうちに途中で解約すると、きちんと余分に支払っていた保険料は解約返戻金として返還されるのです。
更新型がどんどん保険料が上がっていくのに比べて、全期型は常に一定の保険料です。30歳で加入した時は、更新型の保険料のほうが安いですが、50歳、60歳となると当然、全期型の保険料の方が安くなります。
ここまで、本来は説明してお客様に選択していただかなければなりません。しかし、それが行われていることは稀なのです。売りやすいものを売る。困ったことにこれが現実です。もし、あなたの担当者がここまで定期保険について説明してくれた人であれば、信頼をおいて間違いないともいえますね。
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