何度か節々でお話ししましたが、生命保険は使うときに初めて威力を発揮します。
加入する時に必死に説明を聞き、売り手も契約欲しさに必死になります。安心のために保険に入るのは、間違いではありません。しかし、安心のためという漠然とした理由で入ったらそのままでは、本当の安心とはいえません。
加入する時は、確かに健康状態や職業を問われますし、毎月いくらの保険料を払うのか、保障内容はどうなっているのか、など時間をかけて検討します。
これで、加入して保障が始まるとたいていの方はほっとして、内容も忘れてしまいます。無理もありません。保険会社で働いてでもいないと、常に保険のことなんて考えないのが普通です。
しかし、万が一の時のための大切な保障です。万が一は突然やってくるものですし、非常にその時は狼狽した状況であることが予想されます。そして、そうなって初めて威力を発揮するのが保険なのです。
契約するときには、保険金や給付金を受け取る時に、どのようなことが必要なのかもよく確認しておくことをお勧めします。これは生命保険を契約する上で、もっとも大切なことなのにも関わらず、案外見落としている部分でもあります。
私が保険をお勧めする場面では必ず申し上げていたことがあります。
内容を細かに覚えているのは難しいけれども、誰でもわかる場所に証券を保管しておくこと。保険会社や担当者とすぐに連絡を取れるように、連絡先を家族の共通認識としてわかりやすくしておくことです。
気の利く担当者であれば、電話一本入れれば即座に動いてくれます。万が一の時に困らないための保険です。出来れば内容もあまり複雑にせず、必要なものを必要なだけシンプルな構成にしておくことが、本当はもっとも安心できるのかもしれません。
わかりにくい複雑な保険を請求するのは、とても大変なことです。保険会社にお任せしているから大丈夫だと思っていても、結果、社会問題にまで発展した不払いは事実として起こってしまったのですから。
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