生命保険

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何だかお得に聞こえる貯金のような錯覚

さて、この養老保険が売れに売れた時代がありました。バブルの頃です。昭和末期から平成初期にかけて、たくさんの養老保険が売れました。理由は簡単です。予定利率が非常に高く、保険料総額より満期保険金が大きく増えたからです。

この頃の養老保険を大事にしているお客様にたくさんお会いしましたが、このような証券に出会うたびに、「これはお宝保険です。無事満期まで掛け続けてくださいね」と申し上げたものです。つい本音が出て、「いいなぁ~~~!!うらやましいっ!」と言ってしまったこともあります。

何故か、100万円が10年間で150万円以上に増えたりしていたのです。しかも死亡保障までついているのです。ステキじゃないですか。

これはバブル景気の産物なのですが、当時生命保険会社と銀行が手を組んで、一時払い養老保険を売っていました。銀行でお金を借りてもらい、一時払いで養老保険を契約するのです。これによって、月払いで保険料を払うよりも保険料総額を抑えることができて、保険会社も早く保険料を払ってもらえる分、お金を運用にまわせたのです。

借りたお金を契約者は銀行に利子をつけて返していきます。利子を払って借金してでも、一時払い養老保険に入ったほうがお金が増えていたのです。

しかし、ご存知のとおり、バブルは崩壊して低金利時代を迎えることになります。保険会社が次々に破綻しましたね。これはこの頃販売した予定利率の高い貯蓄性の商品が焦げ付いたからなのです。思っていた運用が出来なくなったうえに、次々に来る満期の保険金の払い出しで保険会社が破綻していきました。

現在、このような夢の養老保険は存在しません。保険料総額よりも保険金額のほうが低くなっています。養老保険の時代は終わりました。しかし、昔の満期になると保険金がもらえるという経験をしている人は、その貯蓄感覚で養老保険に入ってしまいます。養老保険で貯蓄を現在するなんて、ナンセンスです。タンスに入れていたほうがよっぽどお金は貯まります。

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