入院特約とは、生命保険の主契約に付加して保障内容を充実させる特約のうち入院に重点を置いた特約を指します。　

病気で入院したときに入院給付金を受取ることができる疾病入院特約、不慮の事故で入院したときの災害入院特約、病気や不慮の事故で長期の入院をしたときの長期入院特約、がん・脳血管疾患・高血圧性疾患・糖尿病のいずれかで入院したときの成人病(生活習慣病)入院特約、女性特有の病気や発生率の高い病気(子宮・乳房の病気や甲状腺の障害など)で入院したときの女性疾病入院特約、がんで入院したときのがん入院特約などがあり、保険会社によって特約の付加条件が異なり主契約や特約の種類によっては付加できない場合もあり、特約の保険金額・給付金額は保険会社によってさまざまな設定がされています。

一般的に特約の保険期間は主契約の保険期間や保険料払込期間と同じになっているためそれらの期間が過ぎると特約も消滅します。ただし終身保険や個人年金保険の終身タイプに疾病入院特約や災害入院特約などを付加した場合は、原則として80歳までこれらの特約を継続することも可能で、保険料払込満了後もそれら特約を継続したいとき、保険会社によっては分割払いや年払いを取り扱うところもありますが、通常主契約の保険料払込期間満了後の特約の保険料を一括前納する必要があります。

また日帰り入院を保障する特約、免責期間を設定している特約、1入院に限度日数がある特約、同一疾病が再発した場合一定期間内であれば先の入院とあわせて1入院とし日数が通算される特約など、一口に入院特約といっても多種多様です。共通しているのはこれらの特約の責任開始期以後に発病した疾病又は発生した不慮の事故による障害を原因とする入院のみが給付金の支払対象になっていることです。