全期型とは、一定期間を保障する保険のうち保険期間が30年や60歳満期など長期となる定期保険或いは定期保険特約で主契約の終身保険の保険料払込満了までを保険期間とするものなどを指します。　

同じ保障を同じ期間、同じ内容で購入した場合を更新型と比較すると全期型は当初の保険料は高くなります。しかし保険期間中は保険料が変わることなく一定で、更新型のように10年～15年の更新のたびにその時点の年齢・保険料率で再計算し保険料が高くなることがないため保険総額は全期型のほうが少なくなります。又更新型で更新時に保険金額の減額をした場合は更新後の保険料が更新前の保険金額で再計算されたものより減額分減少するだけです。

しかし全期型の場合は保険金額の一部を解約するという減額の方法になるため保険料も安くなる上に解約返戻金を受け取ることもでき、解約する場合も同様に更新型は解約と同時に保障が終わるだけですが、全期型ではそのタイミングによりますがある程度の解約返戻金を受け取ることもできます。中でも長期平準定期保険という商品は90歳～100歳までという保険期間を設定し、一定期間が経過するとまとまった解約返戻金を受け取ることができる商品で、中途解約を前提として加入する保険であるといっても過言ではありません。

払い込む保険料は決して安くはなく、加入する年齢や保険料の払込期間の設定などで異なりますが、比較的若いうちに払込期間の短い契約で100歳満期の長期平準定期保険に加入し、払込期間が終了すればそれ以後はいつ解約しても払い込んだ保険料総額とかけ離れない程度、或いは上回る解約返戻金を受け取ることができ、かつ解約するまでは約束されている保障は続きます。

ただ注意したいのは満期に近くなるほど解約返戻金が減ることです。この長期平準定期保険は極めて貯蓄性の高い商品であることから企業経営者の税務対策や退職金対策などに利用されることも多くなっています。