掛金とは、国民年金基金・厚生年金基金・確定給付企業年金・確定拠出年金・共済組合などの加入者が支払う金銭を指します。
一般的に保険会社が販売する商品については営利を目的とし、不特定多数を契約対象として行われることなどの要件から保険料と呼ばれます。
一方、国民年金基金・厚生年金基金・確定給付企業年金・確定拠出年金・共済組合などの場合は、不特定多数が対象ではなく国民年金基金や厚生年金基金では任意に加入する人や企業を特定し、確定給付企業年金では企業が従業員に特定して年金となる資金を原則として負担し、確定拠出年金では個人が自分のために年金の原資を積み立て、共済組合では組合員に限定した相互扶助を目的としています。このように対象を特定して行う事業に加入して支払うものを掛金と呼んでいます。
なお、国民年金基金は、国民年金(老齢基礎年金)に上乗せして厚生年金に加入しているサラリーマンなどの給与所得者と国民年金だけにしか加入していない自営業者などとで将来受け取ることのできる年金額に大きな差が生じることから、この年金額の差を解消する目的で平成3年4月に創設され、厚生年金基金は企業独自或いは業界において厚生年金とは別にサラリーマンが老後に受け取る年金額を増やす目的で設けられました。
また、厚生年金基金と同様に厚生年金に上乗せするために設けられた確定給付企業年金は、原則として掛金は事業主が負担しあらかじめ給付額が決められた企業年金です。確定拠出年金はあらかじめ毎月の掛金の額を決め、その積立金の運用実績で将来の給付額が変動する企業年金で、企業が従業員のために掛金を支払う「企業拠出型」と従業員や自営業者が個人で掛金を支払う「個人拠出型」に分けられます。
最後の共済組合には国家公務員共済組合、地方公務員共済組合、私立学校教職員共済組合があり、掛金や年金給付或いは医療保険に関する給付などについてはそれぞれの共済組合法によって定めています。
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